ワインが好きなだけにとどまらず、食や音楽など、さまざまな文化とワインのコラボレーションに対する探究心や知的好奇心に溢れた、各世代のオピニオンリーダー的存在のメンバーが集うクラブです。
ワインを通じて、年齢や職業なども様々な他のメンバーの方々との交流が生まれ、より豊かで上質な時間を過ごすことで、さらに感性豊かで素敵な人へセンスアップできるのではないでしょうか。
そんな魅力的なメンバーに、当クラブへの入会のきっかけや、クラブの印象、ワインのエピソードなどをお聞きしました。
ワインは20代の頃から飲んでいましたが,肉料理には赤,魚料理には白を合わせるものという程度の知識?しかなく,どうして同じワインでこんなに価格が違うのか,ラベルにはいったい何が書いてあるのか,全くチンプンカンプンでした。
ところが,数年前のイタリア旅行で,ソムリエのお勧めワインをいろいろと買い込んでからワインの背景に興味を持ち,J・ロビンソンやM・クレイマーなどの様々なワイン本を読むようになって,一瓶のワインに秘められた歴史や造り手の情熱に触れ,徐々にワインの奥深さの虜となりました。
そこで,あるワインスクールに通い出したのですが,大勢で予備校の授業を受ける感じで何か物足りなさを感じていたところ,ワイン会で松浦さんにお会いしたことがきっかけで,サンク・センスの中級セミナーを受講することになりました。サンク・センスでは,参加者が積極的かつ自由にワインの感想を発表し合える環境で,松浦さんの豊かな感覚に根差した締めのコメントを聞いていると,自分自身の表現力も自然と向上したように思います。
セミナー終了後も,サンク・センス ワインCLUBに入会して,ワイナリー訪問で醸造責任者にお話を伺うといった貴重な経験をしたり,同好の会員の方々と交流したりといった楽しい時間を過ごさせて頂いております。
少しご無沙汰すると,「おいしい」としか表現できなくなる有様ですので,これからも積極的にイベントに参加していきたいと思っています。
上原さんから、ワインのエピソードをお伺いしました。
「ドイツで、現地の雰囲気(+寒さ!)を味わいながら飲んだホットワインは、再現出来ないくらい特別なものでした」 |
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会員番号: W-046
名前: 上原 恭子さん [2005年1月入会]
職業: 医療関係 |
寒い時期になると思い出すのがドイツで飲んだホットワインです。
私が訪れた時は2月で、気温-10℃以下。その日はカーニバルが行われる予定で、開催に合わせ、出店も多数。カーニバルが始まるまでまだ時間があったので、お店を覗きながら歩いていましたが、寒くて寒くて仕方がない。かじかむ手足をなだめながら歩いていると、何やら人だかりのするお店が。寄って行ってみると、そこはホットワイン屋さんでした。皆、素焼きのカップに入った湯気の立つホットワインを握り締め、幸せそう。
さっそく私も列に加わり、ホットワインを注文しました。やけどしそうなくらい熱いワインを受け取り、フーフーと冷ましながら飲むうちに、体がじんわりと温まってきます。このホットワイン、シナモンの香りのパンチが効いていて、香りを嗅いでいるだけでもだんだんとやる気がみなぎってくるよう。お味もさすが現地!といった、香辛料が色々入っているような複雑な味で、日本では飲んだことがないものでした。素焼きのカップも手作りっぽく、手書きで花の絵が描かれており、なかなかいい味を出しています。
飲み終わって大満足でカップを返し、カーニバルを見るための場所取り。さらに待つこと2時間弱。長い長い寒さとの戦いでしたが、ホットワイン効果もあり、何とか乗り切ることができました。カーニバルは、華やかに飾りつけされた山車や仮装した人達が、音楽に合わせてパレードしていくものでした。山車からは飴等のお菓子がばらまかれ、大人も子供もキャッチしようと必死です。(私も必死!)また、見物の子供達は動物や物語の主人公等に仮装していて、とてもかわいい光景でした。
ホットワインは、赤ワインを温め、レモン、オレンジのスライス、蜂蜜、シナモンを入れると出来上がりですが、自分で作っみるとドイツで飲んだものと味が違うのです。材料や分量によっても味が変わってくると思うのですが、やはり現地の雰囲気(+寒さ!)を味わいながら飲むホットワインは、再現出来ない特別なものだと思います。